2007年08月08日

続伸。FOMC声明文で緩やかな経済拡大見通しが示されたことが好感された。

米国株相場レポート

8月7日

森  崇


続伸。FOMC声明文で緩やかな経済拡大見通しが示されたことが好感された。


(背景)
@インフレが引き続き最大のリスク。利下げ観測遠のくが、経済は拡大基調
FOMC声明文でインフレが引き続き最大のリスクであることが示された。利下げ観測が遠のいた。一方、金融市場の変動と信用状況のタイト化、住宅問題で、経済成長への下ブレリスクは幾分高まったが、雇用・所得・世界経済の拡大で、今後数四半期、経済は緩やかな拡大をすると予想している。

A住宅金融関連に支援材料
ファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)は市場の流動性拡大のため住宅ローンなどの保有資産上限を引き上げるよう当局に要請したと事情に詳しい関係者が発言した。住宅金融最大手のカントリーワイド・フィナンシャルが同業のホームバンク・コープから個人向け住宅金融部門を買収することで合意した。ホームバンクは住宅金融事業から撤退する。このほか、米金融会社CITグループは同社が相当な流動性を確保していることを明らかにした。

BソフトウェアのBMC(BMC)が一株利益予想を上方修正
企業向けソフトウェアのBMCソフトウェアが通期の一株利益予想を従来の1.64〜1.74ドルから1.69〜1.79ドルに上方修正した。市場予想は1.70ドルだった。

Cカジノのウィンリゾーツ(WYNN)が好決算
資産家スティーブン・ウィン氏が創業したカジノ会社、ウィンリゾーツが4〜6月の決算発表。売上は2倍強に拡大。新たに開業したマカオのリゾートが好調だった。一株利益は82セントで市場予想の53セントを大幅に上回った。

D有力ストラテジストが強気の見方を示す
ウォール街でトップクラスのストラテジスト、フランソワ・トラハン氏は世界経済拡大がサブプライムローン不振による影響を乗り越え、S&P500指数が年内に1700ポイントに上昇すると予想した。これはブルームバーグがまとめた市場予想の最高水準を50ポイント以上上回る。


ダウ指数は前日比35.52ドル高の13,504.30ドル、S&P500指数は同9.04ポイント高の1,476.71、ナスダック指数は同14.27ポイント高の2,561.25で引けた。

0808.jpg


(米国株相場にとっての強材料)

1.マクドナルド(MCD)
  ★ファーストフード大手、マクドナルドが、中国で平均3割の賃上げ計画が  
   あることが明らかになった。これはWSJが報じたもので、同社は中国内で 
   最低賃金で従業員を労働させているという批判が上がっており、それを受
   けての賃上げ計画だという。同紙によれば、従業員の給与を最低賃金額よ 
   り12〜56%高い値段に引き上げる予定だという。

  ★ マクドナルドが、傘下のボストン・マーケットの売却を計画していること
    が明らかになった。同社がSEC(米証券取引委員会)に提出した書類から明
   らかになったもので、詳細は公表されていない。

2.BMCソフトウェア(BMC)
  ソフトウェアメーカー、BMCソフトウェアが、2007年通期EPS見通しを、
  これまでの1.64ドル〜1.74ドルから、1.69ドル〜1.79ドルへ引き上げた。
  (市場予想は1.70ドル)

3.ノバテル・ワイヤレス(NVTL)
  ワイヤレス・モデム、ソフトウェアメーカー、ノバテル・ワイヤレスが、
  2007年通期EPS見通しを1.25ドル〜1.30ドルと発表した。これは同社のこ
  れまでの予想である、最高1.05ドル、更に、市場予想1.17ドルを上回った。

4.TNS(TNS)
  クレジットカード決済サービス、TNSが、第2四半期のEPSが0.22ドルとな
  ったと発表した。これは市場予想0.14ドルを上回った。

5.メントー・コープ(MNT)
  医療機器メーカー、メントー・コープが、第1四半期のEPSが0.48ドルとな
  ったと発表した。これは市場予想0.34ドルを上回った。

6.アメリカン・サイエンス・エンジニアリング(ASEI)
  調査機器メーカー、アメリカン・サイエンス・エンジニアリングが、第1四
  半期のEPSが0.66ドルとなったと発表した。これは市場予想0.66ドルを上
  回ったことから同社株が買われた。

7.ファースト・ホライゾン・ナショナル・コープ(FHN)
  フリードマン・ビリングスが、テネシー州最大の銀行、ファースト・ホライ
  ゾン・ナショナル・コープを、“アンダーパフォーム”から“マーケットパ
  フォーム”に引き上げた。

8.ヒューレット・アソシエイツ(HEW)
  AT&T, サン・マイクロシステムズなどを顧客に持つ、コンサルティング会社、
  ヒューレット・アソシエイツが、市場予想を上回る業績を受け買われた。

9.インディーマック・バンコープ(IMB)
  ロスキャピタルが、モーゲージ・レンダー、インディーマック・バンコープ
  を、“売り”から“保有”に引き上げた。



(米国株相場にとっての弱材料)

1. AMNヘルスケア・サービス(AMN)
  健康保険サービス、AMNヘルスケア・サービスが第3四半期のEPS見通し
  を、0.27ドル〜0.29ドルと発表した。これは市場予想0.33ドルを下回ったこ
  とから、同社株が売られた。

2.ハーモニー・ゴールド・マイニング(HMY)
  金鉱発掘、ハーモニー・ゴールド・マイニングが、昨日同社の最高経営責任
  者、バーナード・スワネポエル氏が、退任したと発表した。これを受けて同
  社株が売られた。

3.コレクション・コープ(CXW)
  刑務所管理大手、第3四半期のEPS予想を0.23ドルと発表した。これは市場
  予想0.25ドルを下回ったことから、同社株が売られた。


個別銘柄編
投資判断変更
1.ギャップ (GPS)
  CLキングが、同社の投資判断を“アンダーパフォーム”から“中立”に引
  き上げた。


2.トランスオーシャン (RIG) 
  キャレヨン・セキュリティズが、同社の投資判断を“追加” から“買い”に 
  引き上げた。また、株価の目標価格を121ドルとした。

3.ハリバートン (HAL)
  キャレヨン・セキュリティズが、同社の投資判断を“追加”から“買い”に
  引き上げた。また、株価の目標価格を44ドルとした。

4.アルコア (AA)
  デェベンポート&カンパニーが、同社の投資判断を“中立”から“買い”に
  引き上げた。また、株価の目標価格を43ドルとした。


価格目標変更 

1.ピューレット・パッカード (HPQ)
  BMOキャピタル・マーケットスが、同社の投資判断を“アウトパフォー
  ム”に新規格付けした。

2.デル (DELL)
  BMOキャピタル・マーケットスが、同社の投資判断を“アウトパフォー
  ム”に新規格付けした。

3.リーマン・ブラザーズ (LEH)
  パンク・ジーゲル&カンパニーが、株価の目標価格を86ドルから59ドル
  へ引き下げた。また、同社の投資判断は“売り”で据え置いた。
  
4.ウイン・リゾート (WYNN)
  UBSが、株価の目標価格を104ドルから116ドルへ引き下げた。また、同
  社の投資判断は“中立”で据え置いた。



=以上=
タグ: 米国株 投資
posted by mori at 09:17 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/50663711

この記事へのトラックバック