2008年12月03日

反発。

米国株相場レポート

12月2日

森  崇

反発。


(背景)
1.主要企業に好材料が出た。
@ゼネラル・エレクトリック(GE)
ゼネラル・エレクトリックは2日、10−12月(第4四半期)の1株当たり利益が従来予想の下限になるとの見通しを示した。同社のイメルトCEOは16日に09年の見通しを発表する。

   (ポイント)
★GEキャピタルのコスト削減拡大に伴う費用を除くベースで、10−12月期の1株当たり利益が50−52セントになると予想。予想は51セント。
★09年の配当を1株当たり1.24ドルで維持し、「AAA」の最高格付けを保持する目標を堅持する。
★資金調達モデルで劇的な進展を遂げた。

Aフォード(F)
フォード・モーターは2日、議会に事業再建計画を提出。最大90億ドルの融資を求めた。

    (事業再建計画の骨子)
★2011年には税引き前で収支均衡あるいは黒字に転換する見込みだ。

Bゼネラル・モーターズ(GM)
GMは2日、議会に事業再建計画を提出。政府支援なければ、今後短期間でデフォルトするだろうとし、議会に120億ドルの融資を要請するとともに、60億ドルの信用枠も求めた。

   (事業再建計画の骨子)
★4つの中核ブランドに集中する。
★CEOの給与は年間1ドル、首脳の賃金、手当てを一段とカットする。
★現行の労働協約の更なる変更を求める。
★貸し手との協議を通じてバランスシートの再建を求める。

これに対し、ペロシ下院議長は以下の通りコメントした。
   (発言要旨)
★自動車産業の破綻は選択肢ではない。
★ブッシュ政権は金融安定化策で業界への融資は可能である。
★再建計画を検討してから議会審議に関する決定を下す。

2.米連邦準備制度理事会(FRB)が3種類の緊急融資制度の貸出期限を延長したのが好材料だった。

3.連銀高官から景気への強気発言があった。
@プロッサー総裁が、現下の危機は30年代とは異なり、新たな恐慌はない、米国は継続的なデフレに近づいているわけではないと発言。

Aセントルイス連銀のブラード総裁は2日、「我々は現在、最悪の四半期のただなかにある。今のところ、2008年10−12月(第4四半期)にはかなりの景気悪化、09年1−3月(第1四半期)はそれよりはやや緩やかな悪化と見込まれるが、その後は上向くものと期待される」と発言。


ダウ指数は前日比270.00ドル高の8,419.09ドル、S&P500指数は同32.60ポイント高の848.81、ナスダック指数は同51.73ポイント高の1,449.80で引けた。

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(米国株相場にとっての強材料)
1.ゼネラル・エレクトリック(GE)
ゼネラル・エレクトリックは2日、10−12月(第4四半期)の1株当たり利益が従来予想の下限になるとの見通しを示した。同社のイメルトCEOは16日に09年の見通しを発表する。

   (ポイント)
★GEキャピタルのコスト削減拡大に伴う費用を除くベースで、10−12月期の1株当たり利益が50−52セントになると予想。予想は51セント。
★費用が10億−14億ドルに上る可能性がある。
★GEキャピタルの2008年利益見通しは費用を含むベースで80億ドル。09年は50億ドルに落ち込む見通し。
★09年の配当を1株当たり1.24ドルで維持し、「AAA」の最高格付けを保持する目標を堅持する。
★資金調達モデルで劇的な進展を遂げた。
★金融部門の事業を縮小(GE全体の利益に占める金融部門の割合を40%にまで縮小する目標。昨年は50%程度だった)、レバレッジ低減、コマーシャルペーパー(CP)の発行削減方針。

2.フォード(F)
フォード・モーターは2日、議会に事業再建計画を提出。最大90億ドルの融資を求めた。

   (事業再建計画の骨子)
★2011年には税引き前で収支均衡あるいは黒字に転換する見込みだ。
★競合他社が破たんする、あるいはリセッションが深刻化する、いずれかの状況にならない限りは、09年中に流動性危機に陥るとは予想していない。
★つなぎ融資獲得で必要ならば、自身の年俸を1ドルにする。
★政府融資を得られれば、状況悪化に対する重大な安全装置になる。
★燃料効率の高い自動車の開発に向けた約140億ドルの投資に加え、ボルボ部門の売却方針なども含まれている。

3.11月29日までの1週間の米小売売上高は前年同期比で増加。国際ショッピングセンター評議会(ICSC)とゴールドマン・サックスが2日、共同で発表した資料によると、先週の既存店売上高は前年比で1.3%増加した。ICSCは11月の月間の売上高については1%減との見通しを据え置いた。11月15日までの1週間の売上高は0.1%減、11月22日までの1週間は0.8%減少していた。

4.GMは2日、議会に事業再建計画を提出。政府支援なければ、今後短期間でデフォルトするだろうとし、議会に120億ドルの融資を要請するとともに、60億ドルの信用枠も求めた。

   (事業再建計画の骨子)
★4つの中核ブランドに集中する。
★CEOの給与は年間1ドル、首脳の賃金、手当てを一段とカットする。
★現行の労働協約の更なる変更を求める。
★貸し手との協議を通じてバランスシートの再建を求める。

これに対し、ペロシ下院議長は以下の通りコメントした。
   (発言要旨)
★自動車産業の破綻は選択肢ではない。
★ブッシュ政権は金融安定化策で業界への融資は可能である。
★再建計画を検討してから議会審議に関する決定を下す。

5.セントルイス連銀のブラード総裁は2日、以下の通り発言。

★米国のリセッションは現在最悪期にあるが、来年景気は上向くだろう。
★我々は現在、最悪の四半期のただなかにある。今のところ、2008年10−12月(第4四半期)にはかなりの景気悪化、09年1−3月(第1四半期)はそれよりはやや緩やかな悪化と見込まれるが、その後は上向くものと期待される。


(米国株相場にとっての弱材料)
1.オッペンハイマーのアナリスト、メレディス・ホイットニー氏は2日、以下の通り発言。

   (発言要旨)
★金融機関の融資抑制や失業率上昇により、米住宅価格は引き続き下落するだろう。
★上位5つの融資機関の新規住宅ローンは昨年の水準から50%減少しており、これは、買い手の資金が減少していることを意味する。融資獲得の困難な状況が、住宅価格を一段と押し下げるだろう。2000年から07年の住宅ローンの85%は証券化市場で原資が調達されたが、そのような状況が現在は消滅している。

2.デルタ(DAL)
デルタ航空は2日、2009年の乗客定員を最大8%縮小し、人員も削減することを明らかにした。コスト節減を進めている。来年の国内線乗客定員は最大で前年比10%、国際線は同5%縮小される。

3.モザイク(MOS)
リン酸系肥料メーカー世界最大手のモザイクは、市況が下降気味であるため、2008年9−11月(第2四半期)の肥料の販売量が38%減少したと発表した。

4.テセラテクノロジーズ(TSRA)
半導体パッケージ設計のテセラテクノロジーズが複数の企業によって特許権が侵害されたとして提訴していた問題で、米国際貿易委員会(ITC)は、テセラテクノロジーズがこれらの企業が特許権を侵害したと証明できなかったとの判断を下した。


個別銘柄編
投資判断変更
1.スリーエム(MMM)
シティグループが、同社の投資判断を、“保有”から“売り”に引き下げた。

2.ファースト・ソーラー(FSLR)
モルガン・スタンレーが、同社の投資判断を、“アトラクティブ”から“イン・ライン”に引き下げた。

3.ゴールド・フィールド(GFI)
UBSが、同社の投資判断を、“買い”から“中立”に引き下げた。

4.リオ・ティント・PLC(BHP)
JPモルガンが、同社の投資判断を、“オーバーウエイト”から“中立”に引き下げた。


個別銘柄編
価格目標変更
1.ロッキード・マーチン・コーポレーション(LMT)
バークレイズが、同社の目標価格を94ドルから85ドルへ引き下げた。また、同社の投資判断を“イコールウエイト”とした。

2.ヤフー(YHOO)
ジェファリーズが、同社の目標価格を23ドルから20ドルへ引き下げた。また、同社の投資判断を“買い”とした。

3.エレクトリック・アートス(ERTS)
シティグループが、同社の目標価格を34ドルから31ドルへ引き下げた。また、同社の投資判断を“買い”とした。

4.シエナ(CIEN)
RBCキャピタル・マーケットスが、同社の目標価格を10ドルから9ドルへ引き下げた。また、同社の投資判断を“アウトパフォーム”とした。

5.バンク・オブ・アメリカ(BAC)
シティグループが、同社の目標価格を38ドルから22ドルへ引き下げた。また、同社の投資判断を“買い”とした。

6.ゴールドマン・サクス(GS)
UBSが、同社の目標価格を123ドルから70ドルへ引き下げた。また、同社の投資判断を“保有”とした。

7.モルガン・スタンレー(MS)
UBSが、同社の目標価格を20ドルから12.50ドルへ引き下げた。また、同社の投資判断を“中立”とした。

8.タイソン・フーズ(TSN)
CSFBが、同社の目標価格を10ドルから8ドルへ引き下げた。また、同社の投資判断を“中立”とした。

9.リサーチ・イン・モーション(RIMM)
オッぺンヘイマーが、同社の目標価格を60ドルから55ドルへ引き下げた。また、同社の投資判断を“アウトパフォーム”とした。

10.テキサス・インストルメント(TXN)
グーローバル・クラウン・キャピタルが、同社の目標価格を20ドルから19ドルへ引き下げた。また、同社の投資判断を“オーバーウエイト”とした。

11.BHP・ビリトン(BHP)
JPモルガンが、同社の投資判断を“オーバーウエイト”に新規格付けした。また、同社の目標価格を59ドルとした。

12.モザイク(MOS)
BMOキャピタル・マーケットスが、同社の目標価格を65ドルから45ドルへ引き下げた。また、同社の投資判断を“マーケットパフォーム”とした。



=以上= 
posted by mori at 10:44 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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