2008年11月22日

全般急反発!

米国株相場レポート

11月21日

森  崇

全般急反発!


(背景)
1.オバマ次期大統領がニューヨーク連邦準備銀行のガイトナー総裁を財務長官に起用する意向を固めたとのニュースが報じられると、これを好感する買い物が急速に入った。また、ヒラリー・クリントン上院議員が、オバマ次期大統領が打診していた国務長官への就任を受け入れたとのニュースも流れた。

2.ファニーメイとフレディマックの発表が好感された。
米政府の管理下に置かれた住宅金融大手ファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)は20日、年末年始にかけて住宅差し押さえと立ち退き請求を停止する方針を明らかにした。差し押さえ停止期間は米感謝祭祝日の前日に当たる11月26日から来年1月9日までの6週間。返済が困難な借り手の住宅ローン条件をスリム化するプログラムを実施するため、サービサー(回収業者)に時間的余裕を与える狙いがある。

3.主要企業の決算が予想を上回った。

@デル(DELL)
パソコン(PC)メーカー世界2位のデルが20日引け後に発表した2008年8−10月(第3四半期)決算は、予想を上回る黒字となった。低コストの生産方式に切り替えたことが寄与した。

Aノベラス・システムズ(NVLS)
半導体製造装置メーカーのノベラスは20日引け後、08年10−12月(第4四半期)受注の減少幅が従来予想を上回るとの見通しを示した。

Bギャップ(GPS)
米衣料品小売り最大手ギャップが20日引け後決算発表。2008年8−10月(第3四半期)の売上高は前年同期比7.6%減の35億6000万ドル、一株当たり利益は35セントとなった。予想は、売上高が35億6087万ドル、一株当たり利益が34セントだった。

ダウ指数は前日比494.13ドル高の8,046.42ドル、S&P500指数は同47.59ポイント高の800.03、ナスダック指数は同68.23ポイント高の1,384.35で引けた。

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(米国株相場にとっての強材料)
1.欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は21日、12月に追加利下げを実施する可能性を示唆した。この日発表された11月のユーロ圏製造業・サービス業景気指数がリセッションの悪化を示したことについては、驚きではない、われわれは既に、実体経済が減速していると述べているとした。金利先物の動向は12月4日の少なくとも0.75ポイント利下げの予想を示唆している。

2.オバマ米次期大統領の政権移行チームは、米自動車メーカーの「プレパック型」破産を同業界の資金繰り危機の解決策として検討している。プレパック型の破産では、自動車メーカーは破産申請する前につなぎ融資を確保するとともに債権者、従業員、納入業者の譲歩を取り付け、申請後の再建計画も準備する。通常の連邦破産法11条を申請し破産裁判所の下で再建を進める場合
は2−5年かかるが、プレパック型ならば半年−1年で手続きを終えることも可能。

3.デル(DELL)
パソコン(PC)メーカー世界2位のデルが20日引け後に発表した2008年8−10月(第3四半期)決算は、予想を上回る黒字となった。低コストの生産方式に切り替えたことが寄与した。

4.ノベラス・システムズ(NVLS)
半導体製造装置メーカーのノベラスは20日引け後、08年10−12月(第4四半期)受注の減少幅が従来予想を上回るとの見通しを示した。

5.ギャップ(GPS)
米衣料品小売り最大手ギャップが20日引け後決算発表。2008年8−10月(第3四半期)の売上高は前年同期比7.6%減の35億6000万ドル、一株当たり利益は35セントとなった。予想は、売上高が35億6087万ドル、一株当たり利益が34セントだった。セーター、ジーンズ、カーキパンツの値引き販売を減らしたことが寄与した。09年1月通期の1株利益見通しを1.30−1.35ドルに据え置いた。チェーン店「オールドネイビー」の既存店売り上げは18%減、「バナナ・リパブリック」は11%減だった。

6.ヒラリー・クリントン上院議員が、オバマ次期大統領が打診していた国務長官への就任を受け入れた。また、オバマ次期大統領がニューヨーク連邦準備銀行のガイトナー総裁を財務長官に起用する意向を固めたとのニュースが報じられた。

7.ファニーメイとフレディマック
米政府の管理下に置かれた住宅金融大手ファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)は20日、年末年始にかけて住宅差し押さえと立ち退き請求を停止する方針を明らかにした。差し押さえ停止期間は米感謝祭祝日の前日に当たる11月26日から来年1月9日までの6週間。返済が困難な借り手の住宅ローン条件をスリム化するプログラムを実施するため、サービサー(回収業者)に時間的余裕を与える狙いがある。ファニーメイとフレディマックは、返済が90日以上遅れ、所得に対する借入額の比率が高い借り手を対象に、月々の返済額を減らす住宅ローンの条件変更のチャンスを提供する方針。


(米国株相場にとっての弱材料)
1.シティ・グループ(C)
@シティグループのパンディットCEOは21日、全世界の従業員に向けた電話
会議で、証券部門スミス・バーニーの売却や会社分割の計画はないと述べた。
  Aウィン・ビショフ会長とリチャード・パーソンズ社外取締役が率いる取締役会はニューヨークのシティ本社で開催される。シティが身売り、もしくは一部の売却を検討する可能性があるとWSJ紙が報じていた。ニューヨーク・タイムズ紙は、シティ幹部は身売りや分割を積極的に検討してはいないと報じた。シティは財務力が引き続き強く、資金調達経路を十分に確保している。また、シティの希望する価格で同行の最優良資産を取得することに前向きな買い手もほとんどいないという。

2.新興市場国の国債相場が下落し、米国債に対する利回り上乗せ幅は1カ月ぶりの大幅な拡大となった。新興市場国による国際社会への支援要請の動きが広がっており、これが各国政府の債務借り換えに悪影響を与えていることが鮮明となった。トルコは国際通貨基金に最大400億ドルの融資を要請している。ハンガリーやウクライナ、アイスランド、パキスタン、セルビアはすでにIMFからの融資で合意している。ラトビアが20日に融資要請することを明らかにしたほか、ベラルーシは少なくとも20億ドルの融資について協議している。

3.シティグループは21日、リセッションの深刻化に伴い、欧州中央銀行(ECB)が2009年に政策金利を1%まで引き下げるとの見通しを示した。また、金利をゼロまで引き下げることを検討する可能性もあると指摘した。従来は現行3.25%の政策金利が2%まで引き下げられると予想していた。ECBが次回12月4日の政策委員会で0.75あるいは1ポイントの利下げを実施するとの予想を示した。


4.リッチモンド連銀のラッカー総裁は21日、以下の通り発言した。

  (発言要旨)
★多くのアナリストが、米経済は09年のある時点で拡大への勢いを取り戻すと予想している。それは妥当な予想だと思う。
★雇用市場の環境悪化が終わったと家計がいったん認識し、株価や住宅価格の下げ止まりが視野に入れば、個人消費は長期の所得見通しに伴って回復
し、大幅に加速する可能性が高い。
★原油価格の下落に伴い総合インフレ率が低下すると予想するのは妥当だが、食品とエネルギーを除いたコアインフレ率が低下するかどうかは金融当局の行動に対する期待が影響する。

5.ドイツのシュタインブリュック財務相は21日、同国政府の救済策を新たに利用する計画の銀行が10行以上あることを明らかにした。

6.モルガン・スタンレーは、商業用不動産ローン担保証券などへの投資で生命保険会社が抱える含み損が第4四半期に70%増加する可能性があると指摘、一部生保では増資の必要性が生じるとの見方を示した。生保が追加損失を吸収できるかどうかは相当厳しいが、メットライフについては、嵐を乗り切れるだろうとしている。

7.ゴールドマン・ザックスが景気先行き見通しを下方修正。10−12月期のGDP伸び率予想を年率マイナス5%、続く第1四半期を同マイナス3%、第2四半期を同マイナス1%と予想していると言う。2009年末までに失業率は9%まで上昇するだろうと言う。


個別銘柄編

投資判断変更

1.デル(DELL)
  フリードマン・ビリングスが、同社の投資判断を“アウトパフォーム”
  から“マーケットパフォーム”に引き下げた。

2.デル(DELL)
  S&Pエクイティ・リサーチが、同社の投資判断を“保有”から“買
  い”に引き上げた。

3.リミテッド(LTD)
  シティグループが、同社の投資判断を“保有”から“買い”に引き上
  げた。また、同社の目標価格を10.50ドルから9.50ドルへ引き下げた。

4.ギャップ・インク(GPS)
  シティグループが、同社の投資判断を“保有”から“買い”に引き上
  げた。また、同社の目標価格を14ドルから12ドルへ引き下げた。

5.アドビ・システムズ(ADBE)
  カフマン・ブラザーズが、同社の投資判断を“買い”から“保有”に引
  き下げた。また、同社の目標価格を40ドルから19ドルへ引き下げた。

6.オートディスク(ADSK)
  カフマン・ブラザーズが、同社の投資判断を“買い”から“保有”に引
  き下げた。また、同社の目標価格を30ドルから15ドルへ引き下げた。

7.オートディスク(ADSK)
  モルガン・キーガンが、同社の投資判断を“買い”から“保有”に引
  き下げた。

8.オラクル(ORCL)
  オッぺンヘイマーが、同社の投資判断を“アウトパフォーム”から“パフォ
  ーム”に引き下げた。

9.マイクロソフト(MSFT)
  オッぺンヘイマーが、同社の投資判断を“パフォーム”から
  “アウトパフォーム”に引き下げた。

10.オートディスク(ADSK)
  ロバートW・バードが、同社の投資判断を“アウトパフォーム”から
  “中立”に引き下げた。

11.アリバ(ARBA)
  ロス・キャピタルが、同社の投資判断を“買い”から“保有”に引
  き下げた。また、同社の目標価格を12ドルから10ドルへ引き下げた。


個別銘柄編 

価格目標変更

1.デル(DELL)
  USBが、同社の目標価格を14ドルから11.50ドルへ引き下げた。また、
  同社の投資判断を“中立”とした。

2.デル(DELL)
  ニーダムが、同社の目標価格を22ドルから15ドルへ引き下げた。
  また、同社の投資判断を“買い”とした。

3.コンパニア・ヴァリ・ド・リオドセ (RIO)
  カナコード・アダムスが、同社の目標価格を23.75ドルから19ドルへ引き
  下げた。また、同社の投資判断を“買い”とした。

4.フリーポート・マックモラン(FCX)
  カナコード・アダムスが、同社の投資判断を“買い”に新規格付けした。 
  また、同社の目標価格を15.50ドルとした。

5.ノベラス(NVLS)
  カリス&カンパニーが、同社の投資判断を“平均以上”に新規格付けした。 
  また、同社の目標価格を14ドルとした。

6. ギャップ・インク(GPS)
  キーバンク・キャピタルズ・マーケットスが、同社の投資判断を“保有”
  に新規格付けした。また、同社の目標価格を14ドルとした。

7.グーグル(GOOG)
  ソレイルが、同社の投資判断を“売り”に新規格付けした。

8.ジュニッパー・ネットワークス(JNPR)
  スティフル・ニコラスが、同社の目標価格を23ドルから20ドルへ引き
  下げた。また、同社の投資判断を“買い”とした。

9.エヌビディア(NVDA)
  ウェッドブッシュ・モルガンが、同社の目標価格を13ドルから10ドルへ
  引き下げた。また、同社の投資判断を“買い”とした。

10.アカマイテック(AKAM)
  ウェッドブッシュ・モルガンが、同社の目標価格を14ドルから13ドルへ
  引き下げた。また、同社の投資判断を“保有”とした。

11.シスコ・システムズ(CSCO)
  ウイリアム・ブレエアが、同社の投資判断を“マーケットパフォーム”に
  新規格付けした。


 =以上= 
posted by mori at 10:21| 青森 雪氷霰 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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