2008年09月23日

原油価格が急反発。

米国株相場レポート

9月 22日

森  崇


1.原油価格が急反発。
米国の7000億ドルの不良資産買い取り案は同国の財政赤字をさらに拡大させるとの懸念から、特に対ユーロでドルが急落したことから、ヘッジ手段としての原油の魅力が高まった。ニューヨーク商業取引所NYMEX)で取引されている原油先物10月限は前日比16.37ドル(15.7%)高の1バレル=120.92ドルで終えた。

2.ハイテク株に悪材料。
モルガン・スタンレーが、ヒューレット・パッカード、アップル、シスコ・システムズ、デル、EMCの2009年度通期ベースEPS予想を平均5.6%引き下げた。強いドル、世界景気鈍化を背景としている。

3.中・小地銀株に悪材料。
メリル・リンチがネガティブ・コメント。ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーが銀行持ち株会社化することにより、これらの銀行は預金獲得で、競争にさらされるとともに、不良債権の価格算定により(大手銀の算定価格が基準になると想定される為)、損失が拡大する恐れがあると言う。これを受け、マーシャル&イズレイ、ザイオンズ・バンコーポレーションなどの株が売られた。

4.議会審議が続く中、不良債権買取でも、リセッションは回避できないのではとの懸念が出た。


ダウ指数は前日比372.75ドル安の11,015.69ドル、S&P500指数は同47.99ポイント安の1,207.09、ナスダック指数は同94.92ポイント安の2,178.98で引けた。

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(米国株相場にとっての強材料)
1.JPモルガン・チェースは、2大住宅公社のファニーメイとフレディマックの社債や住宅ローン担保証券(MBS)の買いを推奨。リーマン・ブラザーズの破たんや保険大手AIGの公的管理入りを背景に、米社債の米国債に対する利回り上乗せ幅は先週、年初来最大に拡大したと指摘。ポールソン財務長官が打ち出したディストレスト債の買い取り計画は、高リスク資産保有に対して投資家が要求する上乗せ利回りの縮小につながるとの見方を示した。

2.モルガン・スタンレー(MS)
三菱UFJフィナンシャル・グループは22日、モルガン・スタンレーに出資することで合意。モルガンSの普通株最大20%を取得して筆頭株主になり、持ち分法適用会社とする方針。20%の出資は9000億円を超える見通しで大手邦銀による海外金融機関への投資では過去最大規模となる。

3.マイクロソフト(MSFT)
マイクロソフトは22日、自社株買いを最大400億ドル追加するとともに、増配ならびに初のコマーシャルペーパー(CP)発行計画を明らかにした。

4.ヒューレット・パッカード(HPQ)
ヒューレット・パッカードの取締役会は新たに最大80億ドルの自社株買いを承認した。昨年承認された前回の自社株買い計画(80億ドル相当)中、約30億ドル分がまだ実行されていない。

5.ナイキ(NKE)
スポーツ用品大手のナイキは22日、自社株買いを最大50億ドル相当追加する計画を明らかにした。今回の自社株買い計画は既存の30億ドルの自社株買い計画が終了した後に開始される。

6.ブッシュ米大統領は22日、7000億ドルの不良資産買い取り計画について、早急に行動する必要があり、行動しなければ、悪影響が米経済全体に及ぶとの見解を示した。

7.G7は22日、金融危機緩和のために、あらゆる行動を取る用意があるとの声明を発表した。また、米国が講じた、特に金融機関を不安定にした非流動資産を取り除く計画を強く歓迎すると表明した。

8.ポールソン財務長官は今週提示した7000億ドルの不良資産買い取り案について、今週中に議会で承認されることを確信しているとコメント。


(米国株相場にとっての弱材料)
1.ハイテク株に悪材料
モルガン・スタンレーが、ヒューレット・パッカード、アップル、シスコ・システムズ、デル、EMCの2009年度通期ベースEPS予想を平均5.6%引き下げた。強いドル、世界景気鈍化を背景としている。

2.中・小地銀株に悪材料
メリル・リンチがネガティブ・コメント。
ゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーが銀行持ち株会社化することにより、これらの銀行は預金獲得で、競争にさらされるとともに、不良債権の価格算定により(大手銀の算定価格が基準になると想定される為)、損失が拡大する恐れがあると言う。これを受け、マーシャル&イズレイ、ザイオンズ・バンコーポレーションなどの株が売られた。


個別銘柄編
投資判断変更
1.ワコビア(WB)
スティフル・ニコラスが、同社の投資判断を“買い”から“保有”に引き下げた。

2.KLA・テンコア(KLAC)
CSFBが、同社の投資判断を“中立”から“アンダーパフォーム”に引き下げた。

3.ターゲット(TGT)
ラザード・キャピタルが、同社の投資判断を“買い”から“保有”に引き下げた。


個別銘柄編 
価格目標変更
1.ブロードコム(BRCM)
コリン・スチュワートが、同社の投資判断を“保有”に新規格付けした。

2.アルコア(AA)
RBCキャピタル・マーケットスが、同社の投資判断を“セクターパフォーム”に新規格付けした。また、同社の目標価格を38ドルから37ドルへ引き下げた。

3.マイクロソフト(MSFT)
  ダーベンポートが、同社の目標価格を35ドルから31ドルへ引き下げた。
  また、同社の投資判断を“買い”とした。

4.キャタピラー(CAT)
スティフル・ニコラスが、同社の目標価格を107ドルから88ドルへ引き下げた。また、同社の投資判断を“買い”とした。

5.デア(DE)
スティフル・ニコラスが、同社の目標価格を93ドルから85ドルへ引き下げた。また、同社の投資判断を“買い”とした。

6.フルアー(FLR)
スティフル・ニコラスが、同社の目標価格を97ドルから83ドルへ引き下げた。また、同社の投資判断を“買い”とした。



=以上= 
posted by mori at 12:18 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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