2008年07月19日

ナスダック指数が下落。

米国株相場レポート

7月 18日

森  崇


ナスダック指数が下落。
シティーグループが、市場予想を上回る業績を発表したこと、ここ数日の金融各社の業績発表から、米銀が信用危機を乗り切ったとの観測が市場に広がった。これを受けて、金融を中心にダウ指数、S&P500指数共に上昇した。しかし、昨日軟調な業績を発表した、マイクロソフト、グーグル、ギリアド・サイエンシスなどを含むナスダックは、下落して取引を終えた。


ダウ指数は前日比49.91ドル高の11,496.57ドル、S&P500指数は同0.36ポイント高の1,260.68、ナスダック指数は同29.52ポイント安の2,282.78.30で引けた。

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(米国株相場にとっての強材料)
1.IBM(IBM)
IBMが17日引け後業績発表。4−6月期決算は、世界的に売り上げが伸び、22%増益となった。1株利益は1.98ドル、売上高は前年同期比13%増の268億2000万ドルだった。予想は、1株利益が1.82ドル、売上高が259億2000万ドルだった。粗利益率は前年同期の41.8%から43.2%に上昇した。08年12月期通期については、1株利益見通しを25セント上方修正し、少なくとも8.75ドルとした。新興市場の売り上げやメーンフレームなどがけん引するとしている。IBMはまた、2010年までに1株利益を10−11ドルまで引き上げるという目標に向け、順調に進んでいることも再確認した。

2.ハネウエル・インターナショナル(HON)
航空機制御装置メーカー最大手のハネウエル・インターナショナルが18日寄り前業績発表。2008年4−6月(第2四半期)の決算は、純利益が前年同期比18%増となった。純利益は7億2300万ドル(1株当たり96セント)、売上高は前年同期比13%増の96億7000万ドルとなった。1株当たり利益が94セント、売上高は92億1000万ドルと見込まれていた。航空機部品や自動システムが好調だった。更に同社は08年の年間利益見通しを1株当たり5セント引き上げ3.75−3.85ドルとした。売上高については376億―382億ドルと、4月時点の最大374億ドルから上方修正した。1株当たり利益は3.79ドル、売上高は372億ドルが見込まれていた。

3.バー・ファーマシューティカルズ(BRL)
世界最大のジェネリック(後発医薬品)メーカー、テバ・ファーマシューティカル・インダストリーズは、同業のバー・ファーマシューティカルズを74億6000万ドルで買収することで合意した。テバはジェネリック市場でのシェア拡大を目指す。買収額はバーの株式1株を約66.50ドルと評価するもの。

4.ヤフー(YHOO)
米資産運用会社レッグ・メイソン傘下のレッグ・メイソン・キャピタル・マネジメントは、ヤフーと投資家カール・アイカーン氏が繰り広げているヤフー取締役会の掌握をめぐる争いで、ヤフー側を支持する姿勢を明らかにした。同社のビル・ミラー会長が18日発表した文書によると、同社は8月1日に開かれる年次総会でヤフーの現取締役会を支持する。レッグ・メイソンはヤフーの発行済み株式の4.4%を保有している。アイカーン氏は自ら選んだ9人をヤフー取締役会の候補者として擁立。マイクロソフトとともに、検索部門の売却をヤフーに働きかけているが、ヤフーは拒否。

5.シティグループ(C)
シティグループが18日寄り前業績発表。4―6月期決算は、最終損益が24億9500万ドルの赤字だった。3四半期連続赤字。ただ最終赤字額は1―3月期に比べると半減した。純収入は前年同期比29%減の186億5200万ドル、1株損益は54セントの赤字となった。予想は、1株損益が61セントの赤字、純収入が169億7,516万ドルだった。
 

(米国株相場にとっての弱材料)
1.グーグル(GOOG)
グーグルが17日引け後に業績発表。4−6月期決算は35%増益となったものの、1株利益が市場予想を下回ったため、株価は下落。1株利益が予想を下回ったのは、受取利息が前期比で1億0900万ドル減少したことが原因で、これがなければ予想と一致していたと見られている。ただし、4−6月期の有償クリック数は、前年同期比では19%増加したが、昨年の4−6月期の47%増と比べると、伸び率は鈍化している。

第2四半期(4−6月期)決算
 ○売上高…38億7,198ドル(コンセンサス予想は38億6,411万ドル)
 ○1株当たり利益…4.63ドル(ンセンサス予想は4.72ドル)

2.マイクロソフト(MSFT)
マイクロソフトが17日引け後業績発表。4−6月期(第4四半期)決算は、42%の増益となった。パソコンの需要が堅調なことから、売上高は18%増の158億4000万ドルとなった。ただ、企業向け応用ソフトの売上高が予想を下回り、同四半期の純利益と7−9月期(第1四半期)の業績見通しはアナリスト予想平均を下回った。

第4四半期(4‐6月期)実績
 ○売上高…158億4,000万ドル(コンセンサス予想は156億4,478万ドル)
 ○1株当たり利益…0.46ドル(コンセンサス予想は0.47ドル)

第1四半期(7‐9月期)予想
 ○売上高…147億ドル〜149億ドル(コンセンサス予想は150億8,950万ドル)
 ○1株当たり利益…0.47ドル〜0.48ドル(コンセンサス予想は0.49ドル)

2009年通期ベースの会社側が提示したガインダンス
 ○売上高…673億ドル〜681億ドル(コンセンサス予想は673億5,472万ドル)
 ○1株当たり利益…2.12ドル〜2.18ドル(コンセンサス予想は2.16ドル)

3.メリル・リンチ(MER)
メリルリンチが17日引け後業績発表。4−6月期決算は4四半期連続の赤字となり、赤字額はアナリスト予想平均の2倍を超えた。この赤字は同社史上ほぼ最悪。

第4四半期(10−12月期)実績
 ○総収入…46億ドルの赤字(コンセンサスは36億5,675万ドル)
 ○1株あたり損失・・・4.95ドル(コンセンサスは1.90ドルの損失)
 ○評価損・・・97億ドル(予想は60億ドル)
 ○営業損失・・・46億ドル
 ○同四半期の従業員削減にかかわるリストラ費用(税引き前)・・・4億4500万ドル計上した
  (評価損97億ドルの内訳)
★住宅ローンなどを担保とした債務担保証券(CDO)関連…35億ドル
★経営難に陥っているモノラインと結んだヘッジ契約関連…29億ドル
★銀行ポートフォリオ関連…17億ドル
★住宅ローンへのエクスポージャー…13億ドル
★レバレッジド・バイアウト(LBO)向け融資関連…3億4800万ドル

4.ギリアド・サイエンシーズ(GILD)  
ギリアド・サイエンシズが17日引け後業績発表。4−6月期決算は8.6%の増益となった。抗HIV薬の売り上げが引き続き堅調だったことが寄与した。

第2四半期(4‐6月期)実績
 ○売上高…12億8,000万ドル(コンセンサス予想は12億4,829万ドル)
 ○1株当たり利益(非GAAPベース)…0.49ドル(コンセンサス予想は0.48ドル)
  (主力薬売上)
★トルバダ(Truvada)…5億1,610万ドル
★ヴィレアド(Viread)…1億5,070万ドル
★アトリプラ(Atripla)…3億5,510万ドル

5.アドバンスト・マイクロ・デバイシズ(ADM)
半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)が17日引け後業績発表。4−6月期決算は、2006年のATIテクノロジーズ買収にかかわる減損処理が響き、赤字が拡大した。非継続事業による1株損益は1.52ドルの赤字。売上高は前年同期比3.1%増の13億4900万ドル。AMDは4月に、14億3000万−14億4000万ドルのレンジを予想していた。予想は1株損益が52セントの赤字、売上高が14億5000万ドルだった。マイクロプロセッサーの出荷と価格は前年同期比横ばい。画像処理半導体(GPU)の出荷は増加したものの、平均販売価格(ASP)は低下した。今年下半期の黒字回復を予想していると会社側はコメントした。

6.連邦預金保険公社(FDIC)は、銀行破たん時の預金の取り扱いについての新たな規定として、当局が既存の預金口座を決済することを認めるよう大手銀各行に義務付ける方針を打ち出した。18日付WSJ紙が報じた。米国内の預金残高が20億ドル以上あり、資産200億ドルまたは預金口座25万口座以上のいずれかの条件を満たす銀行約160行が対象となる。発効は8月18日。銀行がFDICに提出する預金口座についての情報を標準化することが義務付けられる。

7.米証券取引委員会(SEC)は、ファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)、フレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)ほか米金融機関17社の株価操作防止を目的にした緊急措置の対象から、株式のマーケットメーカー(値付け業者)を外す見込みだ。マーケットメーカーが対象外にならなければ、売買注文のスムーズな執行に支障が出る上、投資家が負担するコストが拡大してしまう恐れがある為。SECは早ければ18日に最終採決を行う。発効は21日。

8.ゴールドマン・ザックスは17日に発表したリポートで、年末時点の原油相場見通しを1バレル当たり149ドルに据え置いた。在庫の低水準を背景にしている。米国と日本の輸入拡大により先進国の原油在庫が増加しているため、相場は短期的には下落する可能性があるとの見方を示した。


個別銘柄編
投資判断変更
1. ハニーウエル(HON)
スターン・エジーが、同社の投資判断を“保有”から“買い”に引き上げた。また、同社の目標価格を62ドルした。

2.シティグループ(C)
ドイチェ・セキュリティズが、同社の投資判断を“売り”から“買い”に引き上げた。

3.サンパワー(SPWR)
ブロードポイント・キャピタルが、同社の投資判断を“中立”から“買い”に引き上げた。

4.ヤム・ブランドス (YUM)
ワコビアが、同社の投資判断を“マーケットパフォーム”から“アウトパフォーム”に引き上げた。

5.メリル・リンチ(MER)
フォックス・ピットが、同社の投資判断を“イン・ライン”から“アンダーパフォーム”に引き下げた。

6.ギリヤド・サイエンシズ(GILD)
BMOキャピタル・マーケットスが、同社の投資判断を“アウトパフォーム”から“マーケットパフォーム”に引き下げた。

7.ベスト・バイ(BBY)
RBCキャピタル・マーケットスが、同社の投資判断を“アウトパフォーム”から“マーケットパフォーム”に引き下げた。

8.ギリヤド・サイエンシズ(GILD)
ジェファリーズ&カンパニーが、同社の投資判断を“買い”から“保有”に引き下げた。


個別銘柄編 
価格目標変更
1. ウエス(WYE)
シティグループが、同社の投資判断を“保有”に新規格付けした。また、同社の目標価格を49ドルとした。

2.ビストロール・マイヤー(BMY)
シティグループが、同社の投資判断を“保有”に新規格付けした。また、同社の目標価格を23ドルとした。

3.メルク(MRK)
シティグループが、同社の投資判断を“買い”に新規格付けした。また、同社の目標価格を44ドルとした。

4.サンディスク(SNDK)
カリス&カンパニーが、同社の投資判断を“平均以上”に新規格付けした。また、同社の目標価格を20.50ドルとした。

5.ブロードコム(BRCM)
ブロードポイント・キャピタルが、同社の投資判断を“中立”に新規格付けした。

6.アドバンスド・マイクロン(AMD)
BMOキャピタル・マーケットスが、同社の目標価格を5ドルから4.5ドルへ引きげた。また、投資判断は“アンダーパフォーム”とした。

7.マイクロソフト(MSFT)
マックアダムス・ライト・レーガンが、同社の目標価格を40ドルから35ドルへ引き下げた。また、投資判断は“買い”とした。

8.JPモルガン・チェース(JPM)
ラデンバーグ・タルマンが、同社の目標価格を39ドルから43ドルへ引き上げた。また、投資判断は“中立”とした。

9.サンパワー(SPWR)
カリス&カンパニーが、同社の目標価格を80ドルから90ドルへ引き上げた。また、投資判断は“平均以上”とした。

10.ヤム・ブランドス (YUM)
UBSが、同社の目標価格を43ドルから40ドルへ引き下げた。また、投資判断は“中立”とした。

11.ポタッシュ(POT)
UBSが、同社の目標価格を285ドルから320ドルへ引き上げた。また、投資判断は“買い”とした。

12.JPモルガン・チェース(JPM)
UBSが、同社の目標価格を37ドルから40ドルへ引き上げた。また、投資判断は“中立”とした。

13.バイオジェン・アイデック (BIIB)
UBSが、同社の目標価格を57ドルから60ドルへ引き上げた。また、投資判断は“売り”とした。

14.バンク・オブ・ニューヨーク(BK)
UBSが、同社の目標価格を46ドルから39ドルへ引き下げた。また、投資判断は“中立”とした。

15.アドバンスド・マイクロン(AMD)
UBSが、同社の目標価格を7.25ドルから5.75ドルへ引き下げた。また、投資判断は“中立”とした。

16.メリル・リンチ(MER)
UBSが、同社の目標価格を35ドルから30ドルへ引き下げた。また、投資判断は“中立”とした。

17.バンク・オブ・ニューヨーク(BK)
RBCキャピタル・マーケットスが、同社の目標価格を49ドルから42ドルへ引き下げた。また、投資判断は“セクターパフォーム”とした。

18.ポタッシュ(POT) 
RBCキャピタル・マーケットスが、同社の目標価格を340ドルから375ドルへ引き上げた。また、投資判断は“アウトパフォーム”とした。

19.マイクロソフト(MSFT)
RBCキャピタル・マーケットスが、同社の目標価格を31ドルから30ドルへ引き上げた。また、投資判断は“セクターパフォーム”とした。

20.ギリヤド・サイエンシズ(GILD)
RBCキャピタル・マーケットスが、同社の目標価格を58ドルから60ドルへ引き上げた。また、投資判断は“アウトパフォーム”とした。

21.グーグル(GOOG)
Am・テック・リサーチが、同社の目標価格を750ドルから725ドルへ引き下げた。また、投資判断は“買い”とした。

22.サンパワー(SPWR)
ウェッドブッシュ・モルガンが、同社の目標価格を132ドルから125ドルへ引き下げた。また、投資判断は“ストロング・買い”とした。

23.バンク・オブ・ニューヨーク(BK)
リーマン・ブラザーズが、同社の目標価格を53ドルから49ドルへ引き下げた。また、投資判断は“オーバーウエイト”とした。

24.テクストロン(TXT)
リーマン・ブラザーズが、同社の目標価格を75ドルから60ドルへ引き下げた。また、投資判断は“オーバーウエイト”とした。

25.IBM(IBM)
リーマン・ブラザーズが、同社の目標価格を144ドルから147ドルへ引き上げた。また、投資判断は“オーバーウエイト”とした。

26.ハレー・デビットソン(HOG)
リーマン・ブラザーズが、同社の目標価格を33ドルから34ドルへ引き上げた。また、投資判断は“イコールウエイト”とした。

27.グーグル(GOOG)
カフマン・ブラザーズが、同社の目標価格を680ドルから657ドルへ引き下げた。また、投資判断は“買い”とした。

28.グーグル(GOOG)
カンター・フィッザアーレイドが、同社の目標価格を750ドルから675ドルへ引き下げた。また、投資判断は“買い”とした。

29.ブライトポイント(CELL)
オッぺンヘイマーが、同社の目標価格を12ドルから10ドルへ引き下げた。また、投資判断は“アウトパフォーム”とした。


=以上=

         



posted by mori at 11:28 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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