2008年07月02日

上昇。

米国株相場レポート

7月 1日

森  崇

上昇。原油高、自動車販売台数発表を前に、売り先行で始まったが、午後に発表になった、ゼネラル・モーターズの米国での自動車販売台数が、予想ほど減少しなかったことを受けて、相場上昇の材料となった。また、引け後に、スターバックスが600店舗の閉鎖と12,000人の人員削減策を発表した。


(経済指標)
1.米供給管理協会が、6月の製造業景況指数を発表した。前月より0.6ポイント改善して、50.2となった。(市場予想は48.5)事前予想では、前月を割り込むという見方も多かったが、好不況の分かれ目となる50を上回ったのは5ヶ月ぶりとなった。ただし、新規受注、雇用、生産指数などの4項目で前月比低下となった。

2.米商務省が5月の建設支出を発表した、市場予想0.6%減より小幅な減少の0.4%減となった。民間住宅部門は前月比1.6%減(前月1.7%減)となった。好況関連建設や発電所などが軟調な住宅を相殺する形となった。

★公共部門:0.4%増(前月0.3%減)
★民間部門、非居住用建設0.2%増(前月1.6%増)

ダウ指数は前日比32.25ドル高の11,382.26ドル、S&P500指数は同4.91ポイント高の1,284.91、ナスダック指数は同11.91ポイント高の2,304.97で引けた。

clip_20080702_01.JPG


(米国株相場にとっての強材料)
1.ゼネラル・モーターズ(GM)
6月の米新車販売台数で、ゼネラル・モーターズが26万5,937台となったと発表した。欧州のブランドを除くと26万457台となり、2位のトヨタ19万3,234台をおさえ、首位となった。

2.CITグループ(CIT)
商業金融、CITグループが、住宅ローン部門を売却することを明らかにした。同社は4四半期連続で業績が悪化しており、今回の売却を決定したという。売却価格は、18億ドルで、同事業からは完全に撤退する予定だという。売薬先は投資会社、ローンスター・ファンズに15億ドル相当で、バークシャ・ハサウェイが、3億ドルでポートフォーリオの一部を買い取るという。

3.コミュニティー・ヘルス・システムズ(CYH)
シティ・グループが、病院経営会社、コミュニティー・ヘルス・システムズを、“売り”から“保有”に上方修正した。

4.リーマン・ブラザーズ(LEH)
モルガン・スタンレーが、“オーバーウェイト”に新規格付けした。

5. コンステレーション・ブランド(STZ)
ワインメーカー、コンステレーション・ブランドが市場予想を上回る第1四半期の業績を発表した。これを受けて、同社株が買われた。


(米国株相場にとっての弱材料)
1.AT&T (T)
AT&Tが、アップルのアイフォンの端末のみの販売も行うことを明らかにした。これは、プレスリリースが報じたもので、AT&Tとの契約を結ばなくても、アイフォンを利用することができるという。ただし、端末のみの購入の場合は、599ドルとなり、2年間の契約の199ドルと比較して割高となっている。

2.ボーイング(BA)
ボーイングが、新型787機の生産工程の見直しをする可能性があることを明らかにした。これは、ダウジョーンズニュースが報じたもので、同機の試作機6機のうち4機が部品供給会社により破損されたことが原因で、生産計画が1年2ヶ月遅れている。

3.メリルリンチ(MER)
メリルリンチが、保有するブルーング株とブラックロック株を売却する可能性があることが明らかになった。これは、ニューヨークポストが、事情に詳しい筋の情報としてが報じたもので、資本調達のために資産売却の必要に迫られていることが背景だという。これについて、メリルの担当者はコメントを避けている。

4.センチュリー・アルミニウム(CENX)
クレディ・スイスが、アルミメーカー、センチュリー・アルミの業績見通しを引き下げたことで、同社株が売られた。

5.アルコア(AA)
クレディ・スイスが、アルミメーカー、センチュリー・アルミの業績見通しを引き下げたことで、同社株が売られた。

6.フォーチュンブランド(FO)
家庭用品販売の、フォーチュンブランドが業績を受けて下落。オーストラリでの税金の引き上げ、また、住宅市場の低迷が要因となり、市場予想を下回る業績を発表した。

7.ムーディーズ(MCO)
ムーディーズが、仕組み金融部門の責任者が、格付けで規則違反を行った社員を更迭したことを明らかにした。これは、ダウジョーンズが報じたもので、昨年、値下がりが激しいのにも関わらず、証券会社に対してAaaの格付けをしたことで、内部規則に違反したという。

8.ホーム・デポ(HD)
メリル・リンチが、住宅市場の低迷を理由に、ホーム・デポ株の売りを推奨したことから、同社株が下落した。

9.UBS(UBS)
米検査当局が、UBSに対して、裕福層の顧客が米国で税金逃れをすることをサポートしていた疑いで、関係資料を提出することをマイアミの連邦裁判所に求めたことを受けて、同社株が下落した。また、ドレスナーは、第2四半期の同社の業績を、評価損計上により赤字になるとの見通しを発表している。UBSが和解を図る可能性も大きいが、いずれにしても罰金や和解金という金額的なものよりも、市場に与える影響は大きいだろう、としている。

10.ティムケン(TKR)
メリル・リンチが、自動車部品メーカーの投資判断を、“中立”から“アンダーパフォーム”に引き下げた。米国とヨーロッパでの自動車産業の低迷が要因。


個別銘柄編
投資判断変更
1. エヌディビア(NVDA)
FTN・ミッドウエストが、同社の投資判断を“売り”から“買い”に引き上げた。また、同社の目標価格を19ドルとした。

2.アメリカン・エキスプレス(AXP)
UBSが、同社の投資判断を“売り”から“中立”に引き上げた。
  
3.JPモルガン・チェース(JPM)
フォックス・ピットが、同社の投資判断を“アウトパフォーム”から“イン・ライン”に引き下げた。

4.ザイリンクス(XLNX)
ジェファリー&カンパニーが、同社の投資判断を“保有”から“アンダーパフォーム”に引き下げた。また、同社の目標価格を23ドルから21ドルへ引き下げた。

5.アルテラ (ALTR)
ジェファリー&カンパニーが、同社の投資判断を“保有”から“アンダーパフォーム”に引き下げた。また、同社の目標価格を19ドルから17ドルへ引き下げた。


個別銘柄編 
価格目標変更
1. ノキア(NOK)
バーンステインが、投資判断は“アンダーパフォーム”に新規格付けした。

2.スミス・インターナショナル(SII)
シティグループが、投資判断は“保有”に新規格付けした。また、同社の目標価格を85ドルとした。

3.シュルンベルジェ (SLB)
シティグループが、投資判断は“買い”に新規格付けした。また、同社の目標価格を120ドルとした。

4.ハリーバートン (HAL)
シティグループが、投資判断は“買い”に新規格付けした。また、同社の目標価格を63ドルとした。

5.アドビ・システムズ(ADBE)
フリードマン・ビリングスが、投資判断は“アウトパフォーム”に新規格付けした。また、同社の目標価格を48ドルとした。

6.KB・ホーム(KBH)
UBSが、同社の目標価格を22ドルから19ドルへ引き下げた。また、投資判断は“中立”とした。

7.バンク・オブ・アメリカ (BAC)
CSFBが、同社の目標価格を34ドルから25ドルへ引き下げた。また、投資判断は“中立”とした。

8.ワコビア(WB)
CSFBが、同社の目標価格を30ドルから18ドルへ引き下げた。また、投資判断は“中立”とした。

9.エンプレサ・ブラジレイラ・デ・アエロナウティカ (ERJ)
CSFBが、同社の目標価格を55ドルから38ドルへ引き下げた。また、投資判断は“中立”とした。



=以上= 

posted by mori at 09:03 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/101983814

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。