2008年07月01日

ダウ指数とS&P500指数は小幅上昇、ナスダックは1%下落。

米国株相場レポート

6月 30日

森  崇

ダウ指数とS&P500指数は小幅上昇、ナスダックは1%下落。

1.金融株に悪材料が出た。
@WSJが銀行株の株価について、多くが簿価を下回る株価で取引されていると報じた。以下が各行の数字。
★ウェルズファーゴ(WFC):1.70 (170%)
★モルガン・スタンレー(MS):1.22
★メリル・リンリンチ(MER):1.10
★JPモルガン(JPM):1.00
★バンク・オブ・アメリカ(BAC):0.79
★シティ・グループ(C):0.77
★リーマン・ブラザーズ(LEH):0.69
★フィフス・サード(FITB)
★ワコビア(WB)
★ナショナル・シティー(NCC)

@フォックス・ピットのアナリスト、アンドリュー・マークアッド氏が、銀行大手、ワコビア(WB)が、減配する可能性があるとレポートで述べた。これを受けて、同社株が下落した。
Aランデンバーグ・テルマンが、メリルリンチの目標価格を、これまでの39ドルから30ドルへ下方修正した。同時に2008年と2009年の見通しもそれぞれ下方修正した。資金調達のために、保有しているブルーンバーグ株を売却する可能性があるという。

★2008年EPS: これまでの1.37ドルから1.64ドルの赤字へ修正
★2009年EPS: これまでの3.68ドルから3.27ドルへ修正
   
Bスイス市場で、スイス最大銀行UBSの株価が、一時1998年以来の安値となった。アナリストが、同行の業績は更なる評価損の計上により赤字になると予想したことが背景で、8月12日に第2四半期の業績を発表する予定のUBSからのコメントは出されていない。

2.サブプライム問題関連
@JPモルガンチェーズが、サブプライムとオルトAの住宅ローン担保証券ついて、今後も更に下落するとの見方を明らかにした。
A住宅ローンの延滞が、2年2ヶ月連続で増加していることが明らかにな
った。これは、住宅ローン返済保険を提供している、民間保険会社団体、モーゲージ・インシュランス・カンパニーズ・オブ・アメリカ(MICA)の報告で明らかになったもので、同社の報告によれば、5月新たに60日以上延滞となった借り手は6万7,967人で、返済を再開した借り手は4万687人だったという。


ダウ指数は前日比3.50ドル高の11,350.01ドル、S&P500指数は同1.62ポイント高の1,280、ナスダック指数は同22.65ポイント安の2,292.98で引けた。

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(米国株相場にとっての強材料)
1.シカゴ購買部協会発表した、6月のシカゴ地域の製造業景況指数が、市場予想48.0を上回る、49.60となった。同指数は50が製造業活動の拡大と縮小の境目と言われており、今回の49.60は5ヶ月連続での50割れとなった。その他の数字は以下の通り。

★生産指数は45.10(前月51.50)
★新規受注数は52(前月56.10)
★受注数は42.30(前月46.80)
★雇用指数46.70(前月41.20)
★仕入れ価格指数85.50(前月87.50)

2.H&R ブロック(HRB)
金融サービスのH&R ブロックが、第4四半期の業績を発表した。EPSは市場予想2.09ドルを上回る2.11ドルとなった。また2009年度通期同見通しは市場予想1.58ドルを上回る1.60ドル〜1.70ドルとなった。市場を上回る業績を受けて、株価は上昇した。

3.リオ・ティント(RTP)
鉄鋼世界最大手のアルセロール・ミタルが、リオ・ティントの買収を検討しているとの報道を受けて、株価が上昇した。これはフィナンシャル・タイムズが報じたもので、現在BHPビリトンが買収に向けて話し合いを行っているが、アルセロール・ミタルも交渉に加わる可能性があるという。

4.ペトロブラス(PBR)
ブラジルの石油・ガス生産会社について、株価は一年以内に25%上昇するだろと、バロンズが報じた。新しく発見した油田、原油価格の高騰などが背景だという。

5.キャンベル・スープ(CPB)
キャンベル・スープが、最大12億ドル相当の自社株買戻しを発表した。

6.インテル(INTC)
ジム・クレーマー氏が、マッド・マネーで、インテル株に強気コメントをした。チップメーカーは好業績を発表する見通しであるというのが背景。同氏は、インテル株の買いを推奨した。

7.テラダイン(TER)
パイパージェフリーが、テラダインの投資判断を、“中立”から“買い”に引き上げた。

8.ロビンス・アンド・メイヤーズ(RBN)
液体部品管理メーカー、ロビンス・アンド・メイヤーズが、2008年通期のEPS見通しが2.15ドルになるとの見通しを発表した。これは、市場予想2ドルを上回った。


(米国株相場にとっての弱材料)
1.ミリアド・ジェネティクス(MYGN)
遺伝子開発と商品化を行っている、ミリアド・ジェネティクスが、ハルツハイマー治療薬の開発薬が、患者の認識能力や、行動力が思ったほど高まらなかったとの臨床結果を発表した。

2.レベルスリー(LVLT)
シティ・グループが、売りを推奨したことで、株価が下落。電話会社の低いバリュエーションが、電気通信情報サービスの同社へも悪影響だという。

3.ホールフーズ・マーケット(WFMI)
シティ・ブループが、自然食品のホールフーズの投資判断を、“買い”から“中立”に引き下げた。

4.MBIA(MBI)
モノライン大手、MBIAが追加担保差し入れ要求に対応するための資産を保有していることを明らかにした。同社によれば、4〜6月期の40億ドルの投資物件を売却し、追加担保差し入れに応じるための資産と現金を確保しているという。


個別銘柄編
投資判断変更
1. ファースト・ソーラー(FSLR)
コリン・スチュワートが、同社の投資判断を“保有”から“買い”に引き上げた。また、同社の目標価格を320ドルとした。

2.エレクトリック・アートス(ERTS)
ソレイルが、同社の投資判断を“保有”から“買い”に引き上げた。また、同社の目標価格を55ドルとした。

3.テラダイン(TER)
パイパー&ジェファリーが、同社の投資判断を“中立”から“買い”に引き上げた。

4.ホール・フードス(WFMI)
UBSが、同社の投資判断を“買い”から“中立”に引き下げた。

  
個別銘柄編
投資判断変更
1. KBホーム(KBH)
リーマン・ブラザーズが、同社の目標価格を24ドルから20ドルへ引き下げた。また、投資判断は“イコールウエイト”とした。

2.メリル・リンチ(MER)
ランデンバーグ・タルマンが、同社の目標価格を39ドルから30ドルへ引き下げた。また、投資判断は“売り”とした。

3.KBホーム(KBH)
JMPセキュリテイズが、同社の目標価格を33ドルから23ドルへ引き下げた。また、投資判断は“マーケット・アウトパフォーム”とした。

4.ターゲット(TGT)
UBSが、同社の目標価格を58ドルから53ドルへ引き下げた。また、投資判断は“中立”とした。

5.エクスピディア (EXPE)
シティグループが、同社の目標価格を37ドルから31ドルへ引き下げた。また、投資判断は“買い”とした。            


=以上= 
posted by mori at 08:46 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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