2008年06月28日

続落商状。ダウ指数は高値から20%下落レベルに急接近。

米国株相場レポート
                                     6月 27日
                                    森  崇


続落商状。ダウ指数は高値から20%下落レベルに急接近。

1.景気指標が引き続き弱い中、金融株に悪材料が出た。

@6月のミシガン大学消費者マインド指数(確定値)は56.4(改定値は56.7)と、予想(56.7)を下回った。1980年5月以来の低水準となった。

Aメリル・リンチ(MER)
リーマン・ブラザーズは27日、メリルリンチの2008年4−6月(第2四半期)決算予想を1株当たり2.78ドルの赤字と、従来予想の同64セントの赤字から下方修正した。

Bモルガン・スタンレー(MS)
ムーディーズ・インベスターズは27日、モルガン・スタンレーの長期信用格付けを格下げ方向で見直すことを明らかにした。昨年、信用市場の問題が起きて以来、モルガン・スタンレーの財務内容およびリスク管理は一定しておらず、『Aa3』を付与されている金融機関に求められる水準を満たしていないとした。

2.主要企業の業績が不振だった。

@マイクロン・テクノロジー(MU)
メモリーチップメーカー大手のマイクロン・テクノロジーが26日引け後発表した3−5月(第3四半期)決算は赤字幅が拡大。売上高は前年同期比16%増の15億ドル、1株当たり30セントの損失となった。予想は、売上高が14億7000万ドル、一株当り利益は33セント損失だった。携帯機器の写真・音楽記憶向け半導体価格が下落したことが響き、赤字幅が拡大した。

Aパーム(PALM)
携帯情報端末(PDA)メーカーのパームが26日引け後発表した2008年3−5月(第4四半期)決算では赤字額がアナリスト予想を上回った。PDA「トレオ」が、リサーチ・イン・モーション(RIM)の「ブラックベリー」に顧客を奪われたことによる影響が大きい。

3.原油価格が小幅ながら続伸。
本日発表になった景気指標が弱く、ドル安高進、株も続落したことから、ニューヨーク商業取引所(NYMEX)で取引されている原油先物8月限は前日比0.57ドル高の1バレル=140.21ドルで取引を終えた。

ダウ指数は前日比106.91ドル安の11,346.51ドル、S&P500指数は同4.77ポイント安の1,278.38、ナスダック指数は同5.74ポイント安の2,315.63で引けた。

200806028_1.JPG


(米国株相場にとっての強材料)

1.5月の個人消費支出(PCE)は前月比で0.8%増加(前月は0.4%増)と、予想(0.7%増)を上回った。昨年11月以来で最大の伸びだった。税還付により個人所得が前月比1.9%増加した。所得は2005年9月以来で最大の伸び。前月は0.3%増と速報値の0.2%増から修正された。税還付で電化製品や衣類、家
具類の購入が押し上げられた。食品とエネルギーを除くPCEコア価格指数は前月比0.1%上昇(前月も同0.1%上昇)し、予想(0.2%上昇)を下回った。

2.アンハイザー・ブッシュ(BUD)
アンハイザー・ブッシュは27日、年間最大10億ドルのコストを削減し、自社株買いを強化する計画を明らかにした。株高政策の一環。ベイカーCFOは08年の1株当たり利益は13%増の3.13ドルに拡大し、09年には25%増の3.90ドルを見込んでいると語った。予想は、08年の1株当たり利益が3.02ドル、09年は同3.30ドルとなっている。

3.米議会上院は27日、空席が長期化しているFRB理事にエリザベス・デューク候補を承認した。デューク氏はバージニア州の地域銀行、タウンバンクの最高執行責任者(COO)を務める。任期は2012年まで。

4.アクセンチュア(ACN US)
テクノロジー・コンサルティング会社、アクセンチュアの3−5月(第3四半期)決算は前年同期比で36%の増益。同社は通期見通しを上方修正した。法人顧客からのアウトソーシング業務受注が拡大した。

5.AKスチール・ホールディング(AKS)
スタンダード・アンド・プアーズは、S&P500種株価指数の構成銘柄に米製鉄3位のAKスチール・ホールディングを採用し、米住宅ローン最大手カントリーワイド・ファイナンシャルを除外すると26日引け後発表した。

6.アンダーソンズ(ANDE)
農業サービス会社のアンダーソンズは08年通期の1株当たり利益見通しを上方修正した。肥料部門の堅調が寄与した。

7.ブリストル・マイヤーズ・スクイブ(BMY)
  サンフォードCバーンスティーンは製薬メーカーのブリストル・マイヤーズ・スクイブが買収の標的になる可能性があると指摘した。


(米国株相場にとっての弱材料)

1.英銀ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド
ムーディーズ・インベスターズは27日、英銀ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RBS)の信用格付けを引き下げた。証券部門のボラティリティ上昇、英国部門で顧客のデフォルトリスクが上昇していることが理由。RBSの財務力格付けを「Bプラス」から「B」へ、優先債を「Aa1」から「Aa2」に格下げした。

2.英住宅金融大手ブラッドフォード・アンド・ビングリー
生命保険基金運用で英最大手のレゾリューションは27日、ブラッドフォード・アンド・ビングリー(B&B)への4億ポンド(約844億円)の出資案を撤回した。B&Bからの協力を十分得られなかったと言う。B&Bの株価は一時21%安となった。

3.メリル・リンチ(MER)
リーマン・ブラザーズは27日、メリルリンチの2008年4−6月(第2四半期)決算予想を1株当たり2.78ドルの赤字と、従来予想の同64セントの赤字から下方修正した。同四半期の評価損予想も54億ドルと、従来の24億ド
ルから引き上げた。サンフォードCバーンスティーンとゴールドマン・サックス・グループもメリルの追加評価損を予想している。

4.FRBは27日、ベアー・スターンズ救済に向けて3月14、16日に開いた緊急  
  会合の議事録要旨を公表した。JPモルガン・チェースがベアー・スターンズの一部ポートフォリオのリスクが高過ぎるとの見方を示したことを受けて、FRBは3月にベアー・スターンズの300億ドルの資産引き受けで合意した。

5.UBSは27日、同銀が米証券部門ペイン・ウェバーの売却を検討しているとのロイター通信の報道を否定した。

6.不動産ブローカー、スタッドリーの調査によると、ニューヨーク・マンハッタン地区のオフィス賃貸料は第2四半期に2.2%下落した。全米で最高額のマンハッタンの賃貸料が下落するのは2005年以来初めて。なかでも一等地の賃貸料は4.4%下落。ウォール街証券会社の不調が賃貸料下落の原因。

7.モルガン・スタンレー(MS)
ムーディーズ・インベスターズは27日、モルガン・スタンレーの長期信用格付けを格下げ方向で見直すことを明らかにした。昨年、信用市場の問題が起きて以来、モルガン・スタンレーの財務内容およびリスク管理は一定しておらず、『Aa3』を付与されている金融機関に求められる水準を満たしていないとした。

8.マイクロン・テクノロジー(MU)
メモリーチップメーカー大手のマイクロン・テクノロジーが26日引け後発表した3−5月(第3四半期)決算は赤字幅が拡大。売上高は前年同期比16%増の15億ドル、1株当たり30セントの損失となった。予想は、売上高が14億7000万ドル、一株当り利益は33セント損失だった。携帯機器の写真・音楽記憶向け半導体価格が下落したことが響き、赤字幅が拡大した。

9.パーム(PALM)
携帯情報端末(PDA)メーカーのパームが26日引け後発表した2008年3−5月(第4四半期)決算では赤字額がアナリスト予想を上回った。PDA「トレオ」が、リサーチ・イン・モーション(RIM)の「ブラックベリー」に顧客を奪われたことによる影響が大きい。


個別銘柄編

投資判断変更

1. ペトロブラス(PBR)
  JPモルガンが、同社の投資判断を“中立”から“オーバーウエイト”に
  引き上げた。また、同社の目標価格を69ドルから85ドルへ引き上げた。

2.ノベル(NOVL)
  ジェファリーズ&カンパニーが、同社の投資判断を“保有”から“買い”
  に引き上げた。

3.ウイン・リゾートス(WYNN)
  キーバンク・キャピタル・マーケットスが、同社の投資判断を“保有”
  から“アンダーウエイト”に引き下げた。

4.ノキア(NOK)
  CSFBが、同社の投資判断を“アウトパフォーム”から“中立”に引き
  下げた。
  

個別銘柄編 

価格目標変更

1. ファイザー(PFE)
  Am・テック・リサーチが、投資判断を“買い”に新規格付けした。また、
  同社の目標価格を24ドルとした。

2.リサーチ・イン・モーション (RIMM)
  CSFBが、投資判断を“アンダーパフォーム”に新規格付けした。また、
  同社の目標価格を100ドルとした。

3.モトローラ(MOT)
  CSFBが、投資判断を“アンダーパフォーム”に新規格付けした。また、
  同社の目標価格を7.50ドルとした。

4.クオルコム(QCOM)
  CSFBが、投資判断を“アウトパフォーム”に新規格付けした。また、
  同社の目標価格を60ドルとした。

9.マカフィー (MFE)
  ロバートW・バードが、投資判断を“アウトパフォーム”に新規格付けし 
  た。また、同社の目標価格を44ドルとした。

10.ノベラス(NVLS)
  CSFBが、同社の目標価格を17ドルから21ドルへ引き上げた。また、
  投資判断は“中立”とした。

11.ザイリンクス(XLNX)
   スティフル・ニコラスが、同社の目標価格を27ドルから30ドルへ引き上
  げた。また、投資判断は“買い”とした。


=以上= 
posted by mori at 11:58 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。