2008年06月27日

全般大幅安!

米国株相場レポート

6月 26日

森  崇

全般大幅安!ダウ指数は引け値ベースで、2006年9月以来の安値。S&P500指数は3週間ぶりの大幅安。ナスダック指数は1月以来最大の下げを演じた。


(大幅安の背景)
1.金融株に悪材料が多出し、信用不安高まる。
@サンフォードCバーンスティーンは26日、メリルリンチが2008年4−6月(第2四半期)と通期に赤字を計上するとの予想を示した。

Aシティグループ(C)
ゴールドマン・サックスが、シティグループに対し、ネガティブ・コメント。シティグループが2008年4−6月(第2四半期)に、保有資産の評価額をネットベースでさらに89億ドル引き下げ、これにより減配する可能性があると言う。

Bバンカメ(BAC)
米銀2位のバンク・オブ・アメリカは26日、米住宅金融最大手カントリーワイド・ファイナンシャルの買収完了後に約7500人を削減する計画を明らかにした。

2.原油価格急騰し、景気先行き懸念、企業業績への懸念高まる。
FOMCがインフレ抑制のための利上げを早期には実施しないとの思惑が広がったこと、OPECのヘリル議長(アルジェリア・エネルギー鉱業相)は原油相場が今夏にバレル当たり170ドルを付ける可能性があると述べたことが背景。

3.主要企業に悪材料が出た。
@ゼネラル・モーターズ(GM)
ゴールドマン・サックスが売り上げ見通しの悪化に伴いGMの株式投資判断を「ニュートラル(中立)」から「売り」に引き下げた。26日のGM株は少なくとも46年ぶりの安値で取引を終えた。

Aナイキ(NKE)
スポーツ用品大手のナイキは、新しいスニーカーのマーケティング費用がかさみ、米国での利益が落ち込んだことを明らかにした。

Bリサーチ・イン・モーション(RIMM)
カナダのRIMMが25日引け後に発表した2008年3−5月(第1四半期)利益と売上高は5四半期ぶりに市場予想を下回った。

Cライト・エイド(RAD)
ドラッグストアチェーンのライト・エイドが発表した4−6月(第1四半期)決算では赤字額が予想より大幅となった。買収したブルックスとエッカードの統合費用がかさんだ。

Dオラクル(ORCL)
データベースソフト大手のオラクルは25日引け後に業績発表。3−5月期(第4四半期)は好調な業績だったが、続く2008年6−8月(第1四半期)の一部項目を除いた1株利益を26−27セントと予想。予想平均は27セントだった。

Eオートデスク(ADSK)
建築用設計ソフトメーカーのオートデスクは、08年5−7月(第2四半期)の調整済み1株利益の下限を50セントと予想。予想は53セントだった。

ダウ指数は前日比358.41ドル安の11,453.42ドル、S&P500指数は同38.82ポイント安の1,283.15、ナスダック指数は同79.89ポイント安の2,321.37で引けた。

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(米国株相場にとっての強材料)
1.アンハイザー・ブッシュ(BUD)
米ビール醸造最大手アンハイザー・ブッシュは26日、同業世界最大手、ベルギーのインベブが提示した463億ドルの買収案を拒否したと発表。


(米国株相場にとっての弱材料)
1.サンフォードCバーンスティーンは26日、メリルリンチが2008年4−6月(第2四半期)と通期に赤字を計上するとの予想を示した。住宅ローン関連資産の評価額を一段と引き下げるとみている。メリルの第2四半期業績を1株当たり93セントの赤字と予想。通期は同1.07ドルの赤字との見通しを示した。従来はそれぞれ82セントと56セントの黒字予想だった。また、第2四半期の評価損は計35億ドルの予想。

2.シティグループ(C)
ゴールドマン・サックスが、シティグループに対し、ネガティブ・コメント。

  (要旨)
★シティグループが2008年4−6月(第2四半期)に、保有資産の評価額をネットベースでさらに89億ドル引き下げる可能性がある。
★追加評価損や消費者向け融資の債権劣化を受けた引当金積み増し、追加増資、減配、資産売却の可能性など、多数の逆風が吹いている。
★シティが債務担保証券(CDO)と関連のヘッジで71億ドル、その他の資産で12億ドルの評価損を計上するだろう。さらに、自社の仕組み債に絡む評価額見直しで6億ドルの損失が出る可能性がある。
★向こう6カ月のシティの目標株価を16ドルに引き下げる。同銘柄を「コンビクション・セル・リスト」に加える。
★一段の資本増強は普通株の発行、減配、さらなる資産売却の形を取るだろう。

3.ゼネラル・モーターズ(GM)
ゴールドマン・サックスが売り上げ見通しの悪化に伴いGMの株式投資判断を「ニュートラル(中立)」から「売り」に引き下げた。26日のGM株は少なくとも46年ぶりの安値で取引を終えた。ガソリン価格高騰、消費者信頼感低迷、厳格化する融資基準が自動車業界の利益を圧迫するだろう。GMに関しては、キャッシュフローの悪化に伴い増資や減配を余儀なくされる可能性もある。

4.レナー(LEN)
米住宅建設大手、レナーが26日寄り前業績発表。3−5月(第2四半期)決算は5四半期連続の赤字。顧客確保へ住宅価格の引き下げを余儀なくされたのが影響した。純損失は1億2100万ドル(1株当たり76セント)。赤字額は(1株当たり損失68セント)を上回った。ミラーCEOは「年内は市場全体がさらに厳しい環境に置かれるだろう」とコメント。

5.OPECのヘリル議長(アルジェリア・エネルギー鉱業相)が以下の通り発言。

  (発言内容)
★原油相場は今夏にバレル当たり170ドルを付ける可能性がある。
★欧州中央銀行(ECB)が7月の利上げを決定することでドルが対ユーロで下落し、投資家による一段の原油買いが促進される。イランの情勢不安も夏場に原油相場を押し上げる可能性がある。
★年末にかけては原油価格が軟化する可能性がある。
★イランをめぐる政治的な緊張が高まり、同国の石油生産が停止すれば、原油相場はバレル当たり200ドルを突破し、400ドルに上昇する可能性もある。

6.ブランズウィック
ボウリング用品やレジャー用ボートのブランズウィックは26日、12工場を閉鎖し、従業員を最大2700人削減する計画を発表した。米国でのボート販売が約40年ぶりの低水準に落ち込んだ。雇用市場縮小や燃料価格の高騰、住宅価値の下落により、消費者のボートやビリヤード台、フィットネス器具を購入する能力と意欲が衰えたと指摘。

7.米民間調査機関のコンファレンス・ボードが26日に発表した5月の求人広告指数は17と、1951年の調査開始以来で最低に落ち込んだ。前年同月は27だった。

8.コーンFRB副議長は26日、以下の通り発言。

  (発言要旨)
★世界の政策当局者は世界的に生じている相対的な物価上昇が慢性的な高インフレにつながらないよう状況を注意深く見守る必要がある。

9.リア(LEA)
ゴールドマン・ザックスは北米の需要減を背景に自動車シート製造大手リアの株式投資判断を「ニュートラル(中立)」から「売り」に引き下げた。

10.ナイキ(NKE)
スポーツ用品大手のナイキは、新しいスニーカーのマーケティング費用がかさみ、米国での利益が落ち込んだことを明らかにした。

11.リサーチ・イン・モーション(RIMM)
カナダのRIMMが25日引け後に発表した2008年3−5月(第1四半期)利益と売上高は5四半期ぶりに市場予想を下回った。

12.ライト・エイド(RAD)
ドラッグストアチェーンのライト・エイドが発表した4−6月(第1四半期)決算では赤字額が予想より大幅となった。買収したブルックスとエッカードの統合費用がかさんだ。

13.オラクル(ORCL)
データベースソフト大手のオラクルは25日引け後に業績発表。3−5月期(第4四半期)は好調な業績だったが、続く2008年6−8月(第1四半期)の一部項目を除いた1株利益を26−27セントと予想。予想平均は27セントだった。

14.オートデスク(ADSK)
建築用設計ソフトメーカーのオートデスクは、08年5−7月(第2四半期)の調整済み1株利益の下限を50セントと予想。予想は53セントだった。

15.バンカメ(BAC)
米銀2位のバンク・オブ・アメリカは26日、米住宅金融最大手カントリーワイド・ファイナンシャルの買収完了後に約7500人を削減する計画を明らかにした。カントリーワイドの買収は7月1日に完了する見込み。


個別銘柄編
投資判断変更
1. チェック・ポイント・ソフトウエア(CHKP)
リーマン・ブラザーズが、同社の投資判断を“イコールウエイト”から“オーバーウエイト”に引き上げた。また、同社の目標価格を28ドルから30ドルへ引き上げた。

2.ゴールドマン・サクス (GS)
ワコビアが、同社の投資判断を“アウトパフォーム”から“マーケットパフォーム”に引き下げた。

3.リサーチ・イン・モーション(RIMM)
JMPセキュリティズが、同社の投資判断を“マーケット・アウトパフォーム”から“アウトパフォーム”に引き下げた。

4.レッド・ハット(RHT)
オッぺンヘイマーが、同社の投資判断を“アウトパフォーム”から“パフォーム”に引き下げた。


個別銘柄編 
価格目標変更
1. ブロードコム (BRCM) 
RBCキャピタル・マーケットスが、投資判断を“アウトパフォーム”に新規格付けした。また、同社の目標価格を36ドルとした。

2.コンパニア・ヴァリ・ド・リオドセ (RIO)
リーマン・ブラザーズが、投資判断を“オーバーウエイト”に新規格付けした。また、同社の目標価格を45ドルとした。

3.リサーチ・イン・モーション(RIMM)
カナコード・アダムスが、同社の目標価格を200ドルから225ドルへ引き上げた。また、投資判断は“買い”とした。

4.リサーチ・イン・モーション(RIMM)
BMOキャピタル・マーケットスが、同社の目標価格を140ドルから165ドルへ引き下げた。また、投資判断は“アウトパフォーム”とした。

9.オラクル (ORCL)
UBSが、同社の目標価格を27ドルから29ドルへ引き下げた。また、投資判断は“買い”とした。

10.エヌビディア(NVDA)
UBSが、同社の目標価格を23.50ドルから22ドルへ引き下げた。また、投資判断は“中立”とした。

11.モンサント(MON)
CSFBが、同社の目標価格を131ドルから145ドルへ引き上げた。また、投資判断は“中立”とした。

12.メルク(MRK)
RBC・キャピタル・マーケットスが、同社の目標価格を54ドルから50ドルへ引き下げた。また、投資判断は“アウトパフォーム”とした。

13.アクティビジョン(ATVI)
オッぺンヘイマーが、同社の目標価格を36ドルから40ドルへ引き上げた。また、投資判断は“アウトパフォーム”とした。

14.オラクル (ORCL)
フリードマン・ビリングスが、同社の目標価格を25ドルから26ドルへ引き上げた。また、投資判断は“アウトパフォーム”とした。





=以上= 
posted by mori at 09:01 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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