2008年06月20日

反発。

米国株相場レポート

6月 19日

森  崇

反発。


(背景)
1.原油急落を受け、ライダー・システム(R)やサウスウェスト航空(LUV)等の輸送株が買われた。全米最大のトラック・リーシング会社であるライダーや、航空会社大手のサウスウェスト航空等が買われた。また、消費関連株も物色された。

  (原油急落の背景)
ニューヨーク原油先物が急落。中国国家発展改革委員会(NDRC)は、1トンあたりのガソリン価格とディーゼル油価格をいずれも明日から1000元引き上げると発表。これはガソリンとディーゼル油それぞれ17%、18%の値上げに相当する。これを受け、需要減少観測から原油に売り物がかさんだ。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)で取引されている原油先物7月限は前日比4.75ドル(3.48%)安の1バレル=131.93ドルで取引を終えた。

2.主要企業に好材料が出た。
@BB&Tコープ(BBT)
ノースカロライナの大手地銀に強材料。4月17日の発表通り、2008年中に増配するとコメントした。一部アナリストから減配予想が出ていた。

Aブロードコム(BRCM)
任天堂のビデオゲームに搭載されている半導体メーカー大手に強材料。リーマン・ブラザーズが、第2四半期のEPS予想を2セント引き上げ、35セントとするとともに、第3四半期のEPS予想も引き上げ必要があるかもしれないとした。

ダウ指数は前日比34.03ドル高の12,063.09ドル、S&P500指数は同5.02ポイント高の1,342.83、ナスダック指数は同32.36ポイント高の2,462.07で引けた。

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(米国株相場にとっての強材料)
1.フォード(F)
資産家カーク・カーコリアン氏が経営するトラシンダは米自動車大手フォード・モーターの株式を4080万株買い増し、保有比率を6.5%に引き上げた。新たに買い増した株式は18日の終値を基にすると、2億5380万ドルに相当する。

2.5月の米景気先行指標総合指数(LEI)は前月比0.1%上昇(前月は0.1%上昇)と、予想(前月比変わらず)を上回った。

  (プラス寄与項目)
株価と米国債利回りの上昇、S&P500種株価指数、10年債利回りとフェデラルファンド(FF)金利の差、消費財と資本財の受注がそれぞれ寄与した。

  (マイナス寄与項目)
インフレ調整後のマネーサプライ(通貨供給量、M2)、住宅着工許可件数、消費者期待度指数、入荷遅延がそれぞれマイナス寄与。

  (中立寄与)
製造業の週平均労働時間

3.BB&Tコープ(BBT)
ノースカロライナの大手地銀に強材料。4月17日の発表通り、2008年中に増配するとコメントした。一部アナリストから減配予想が出ていた。

4.ブロードコム(BRCM)
任天堂のビデオゲームに搭載されている半導体メーカー大手に強材料。リーマン・ブラザーズが、第2四半期のEPS予想を2セント引き上げ、35セントとするとともに、第3四半期のEPS予想も引き上げ必要があるかもしれないとした。

5.ライダー・システム(R)やサウスウェスト航空(LUV)等の輸送株
全米最大のトラック・リーシング会社であるライダーや、航空会社大手のサウスウェスト航空等が買われた。原油価格の急落が背景。


(米国株相場にとっての弱材料)
1.フィラデルフィア連銀が19日に発表した6月の同地区の製造業景況指数はマイナス17.1(前月マイナス15.6)と、予想(マイナス10)より悪化した。これで7カ月連続のマイナス。

  (主要コンポーネント内訳)
★新規受注…マイナス12.4(前月マイナス3.7)
★受注残…マイナス12.5(前月マイナス19.1)
★在庫…マイナス12.6(前月マイナス13.1)
★雇用者数…マイナス6.9(前月マイナス1.0)
★出荷…マイナス6.7(前月2.2)
★仕入価格…69.3(前月53.8)
★販売価格…29.7(前月31.6)

2. 14日に終わった1週間の新規失業保険申請件数は前週比5000件減の38万1000件。予想(37万5000件)を上回った。前週は38万6000件(速報値38万4000件)に上方修正された。4週間移動平均は14日までの1週間で37万5250件(前週37万2000件)に増加した。

3.モルガン・スタンレー(MS)
オッペンハイマーのアナリスト、メレディス・ホイットニー氏は19日、証券大手モルガン・スタンレーの利益見通しを下方修正した。モルガン・スタンレーの2008年11月通期の1株当たり利益予想を4.25ドルと、従来予想の5ドルから引き下げ、2009年度も同5.80ドルから4.40ドルに下方修正した。他社と同様にモルガン・スタンレーも今後数四半期は困難な収益環境に直面するだろう。資本市場の動きはなお停滞しており、市場は引き続き厳しいとコメント。

4.ゴールドマン・ザックスは、北海ブレント原油の今年の平均価格見通しをバレル当たり117ドルと、従来予測から9%上方修正した。世界的な供給逼迫が背景。2009年の平均価格見通しは27%引き上げられ140ドル、2010年は25%引き上げられ150ドルとなった。また、11年は17%上方修正の140ドル、12年は13%引き上げられ85ドルとされた。

5.シティ・グループ(C)
シティグループのクリッテンデンCFOは19日、サブプライム住宅ローン市場に関連する債券の実質的な評価損を追加計上することを明らかにした。4−6月(第2四半期)のサブプライム住宅ローン関連の評価損は1−3月期に計上した60億ドルを下回るだろうと述べた。

6.バイオジェン・アイデック(BIIB)
バイオテクノロジー大手バイオジェン・アイデックと資産家カール・アイカーン氏の間で繰り広げられていた委任状争奪戦はアイカーン氏の敗北に終わった。、空席になっていた4人の取締役会メンバー(定数12人)にはいずれもバイオジェンが推薦した候補が選ばれた。

7.ソーンバーグ・モーゲージ(TMA)
住宅ローン会社ソーンバーグ・モーゲージは、救済計画の遅れで同社の存続が危うくなっているとの見解を示した。ソーンバーグは増資を予定していた6月中に完了できないと報告し、9月末までの期限延長を求めている。

8.コーンFRB副議長が以下の通り発言。
  
  (発言要旨)
★商業不動産は厳格に監督する必要がある。
★ホーム・エクイティー・ローン貸倒は確実に拡大している。


個別銘柄編
投資判断変更
1. アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)
シティグループが、同社の投資判断を“保有”から“買い”に引き上げた。また、同社の目標価格を41ドルから42ドルへ引き上げた。

2.フェデックス (FDX)
BB&T・キャピタル・マーケットスが、同社の投資判断を“買い”から“保有”に引き下げた。


個別銘柄編 
価格目標変更
1. ジェネンテック(DNA)
ドイチェ・セキュリティズが、投資判断を“買い”に新規格付けした。また、同社の目標価格を83ドルとした。

2.バイオジェン・アイデック (BIIB)
ドイチェ・セキュリティズが、投資判断を“保有”に新規格付けした。また、同社の目標価格を60ドルとした。

3.ギリヤド・サイエンス(GILD)
ドイチェ・セキュリティズが、投資判断を“買い”に新規格付けした。また、同社の目標価格を63ドルとした。

4.アムジェン(AMGN)
ドイチェ・セキュリティズが、投資判断を“買い”に新規格付けした。また、同社の目標価格を52ドルとした。

5.ワコビア(WB)
ドイチェ・セキュリティズが、同社の目標価格を35ドルから30ドルへ引き下げた。また、投資判断は“買い”とした。

6.フェデックス (FDX)
リーマン・ブラザーズが、同社の目標価格を106ドルから96ドルへ引き下げた。また、投資判断は“イコールウエイト”とした。

7.アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)
UBSが、同社の目標価格を46ドルから35ドルへ引き下げた。また、投資判断は“中立”とした。

8.ゼネラル・ミルズ(GIS)  
ロングボウが、同社の目標価格を67ドルから68ドルへ引き上げた。また、投資判断は“買い”とした。

9.ポタッシュ (POT)
RBCキャピタル・マーケットスが、同社の目標価格を300ドルから340ドルへ引き上げた。また、投資判断は“アウトパフォーム”とした。

10.バーリントン・ノーザン・サンタ・フェ(BNI)
RBCキャピタル・マーケットスが、同社の目標価格を96ドルから95ドルへ引き下げた。また、投資判断は“セクターパフォーム”とした。

11.ゼネラル・ミルズ(GIS)  
BMOキャピタル・マーケットスが、同社の目標価格を66ドルから71ドルへ引き上げた。また、投資判断は“アウトパフォーム”とした。

12.ゼネラル・ミルズ(GIS)  
スティフル・ニコラスが、同社の目標価格を66ドルから69ドルへ引き上げた。また、投資判断は“買い”とした。

13.ポタッシュ (POT)
CSFBが、同社の目標価格を210ドルから280ドルへ引き上げた。また、投資判断は“中立”とした。




=以上= 


posted by mori at 08:46 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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