2008年06月15日

続伸。大幅高!

米国株相場レポート

6月 13日

森  崇

続伸。大幅高!


(背景)
1.5月の消費者物価指数は前月比0.6%上昇(前月は0.2%上昇)と、予想(0.5%上昇)を上回ったものの、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は前月比0.2%上昇(4月は0.1%上昇)と、市場予想に一致したことから、早期利上げ観測が薄らいだ。

2.金融株に支援材料が出た。
リーマン・ブラザーズ(LEH)株が急伸。資産運用会社のブラックロックは、9日のリーマン・ブラザーズの公募増資で同社株を購入した。ブラックロックはリーマンの将来を楽観しているという。これを受け、金融株が堅調。

3.ニューヨーク原油先物相場が反落。
サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相が、原油相場は正当化されないと発言し、サウジ国営石油会社が新油田から間もなく採掘を始めることを明らかにした。国営石油会社、サウジアラムコの取締役の1人は日量50万バレルの新油田で1カ月以内に採掘を始めると言う。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)で取引されている原油先物7月限は前日比1.88ドル(1.4%)安の1バレル=134.86ドルで取引を終えた。


ダウ指数は前日比165.77ドル高の12,307.35ドル、S&P500指数は同20.16ポイント高の1,360.03、ナスダック指数は同50.15ポイント高の2,454.50で引けた。


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(米国株相場にとっての強材料)

1.5月の消費者物価指数は前月比0.6%上昇(前月は0.2%上昇)と、予想(0.5%上昇)を上回った。ただし、変動の大きい食品とエネルギーを除いたコア指数は前月比0.2%上昇(4月は0.1%上昇)と、市場予想に一致した。前年同月比でCPIは4.2%上昇した。4月は同3.9%の上昇だった。5月のコアCPIは2.3%上昇(4月も2.3%上昇)した。

  (内訳)
エネルギー価格は前月比4.4%上昇。ガソリン価格は5.7%上昇。燃料コストは10%上昇した。食品価格は0.3%上昇と、4月の0.9%上昇から伸びが鈍化した。新車や被服費、処方せん薬はいずれも低下した。

2.リーマン・ブラザーズ(LEH)
資産運用会社のブラックロックは、9日のリーマン・ブラザーズの公募増資で同社株を購入した。ブラックロックはリーマンの将来を楽観しているという。購入した株数は明らかにしなかった。

3.サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相が以下の通り発言。今月22日に同国のジッダで産油国と消費国および企業との会議が開催される。

  (発言要旨)
★ジッダでの会議は原油価格の上昇について話し合う。原油価格の上昇は需給ファンダメンタルズで正当化できない。この会議で適切な解決策が提示されるだろう

4.US航空(LCC)
  メリル・リンチが同社の投資判断を“中立”から“買い”に引き上げた。US航空は、12日引け後、燃料価格の高騰に対応し、年内に1700人を削減し国内便の座席数を最大8%縮小すると発表していた。

5.コンチネンタル航空(CAL)
  ソールバリー・リサーチが同社株の投資判断を“保有”から“買い”に引き上げた。客席数を減らし、4億1300万ドルを含むクレジットカードの支払いが合意に達したことを背景にしている。

6.スミス・アンド・ウェッソン・ホールディング(SWHC)
銃器製造のスミス・アンド・ウェッソンの親会社、スミス・アンド・ウェッソン・ホールディングが12日引け後発表した2008年2−4月(第4四半期)利益は1株当たり8セントと、予想(7セント)を上回った。

7.米エコノミストらはFRBとバーナンキ議長への信頼を強めているとWSJ紙が報じた。調査に答えたエコノミスト54人中75%が米金融当局はインフレに対し十分な配慮を見せていると回答。昨年5月の60%から増えた。ドル相場に対して当局が十分な懸念を示しているとの回答は66%だった。
金融当局が2009年6月までにFF金利の誘導目標を0.5ポイント引き上げ2.5%にすると予想。年内は据え置きが予想されているという。


(米国株相場にとっての弱材料)

1.ヤフー(YHOO)
  ヤフーは12日、インターネット検索最大手のグーグルと広告提携で合意した
  と発表。ヤフーは米国とカナダの同社検索サイトに、グーグルの検索連動型
広告の一部を掲載する。ヤフーは、ソフトウエア最大手米マイクロソフト(MS)との身売り交渉を打ち切った。今回の提携契約は年間売上高を8億ドル増加させる見込み。両社は、米司法省の審査期間を考慮し、サービス開始を最長3年半遅らせる方針。投資家のカール・アイカーン氏は、マイクロソフトが提示した475億ドルの買収案が実現しなかった責任はヤンCEOにあると批判している。グーグルとの提携は、ユーザーが広告をクリックするたびにヤフーが受け取る収入の増加につながる。
  
グーグルとの提携は、最初の1年間で営業キャッシュフローを最大4億5000万ドル増加させる見込み。独占契約ではないため、ヤフーとグーグル以外の企業も、ヤフーのサイトに掲載される広告を販売することができる。

2.キーコープ(KEY)
地銀大手のキーコープは13日、転換優先株と普通株の発行で16億5000万ドルを調達する計画を公表。増資総額は12日に明らかにした計画を1億5000万ドル上回った。普通株の募集価格は1株当たり11.75ドル。価格は12日の終値を1.9%下回っている。転換優先株の募集価格は1株当たり100ドル。

3.リアルティトラックが13日発表したデータによると、5月の差し押さえ手続
き件数は前年同月比48%増となった。5月は全米の住宅保有者483人に1人が、デフォルト通告や競売の通知を受け住宅差し押さえの手続き中となった。割合はリアルティトラックが月次統計を開始した2005年1月以来で最悪で、前年比の悪化は2年5カ月連続。割合が高いのはネバダ、カリフォルニア、アリゾナなどの州で、ニュージャージーが新たに上位10州に加わった。ネバダ州の差し押さえの割合は118世帯に1件、カリフォルニアは183世帯に1件、アリゾナ州は201世帯に1件だった。住宅保有者は通常、住宅ローンの返済遅延が90日を超えるとデフォルト通告を受け、尚返済がない場合、物件は競売にかけられる。あらかじめ設定された価格に達しないときは、所有権が貸し手に移る。

4.6月ミシガン大学消費者信頼感指数(暫定値)が56.7と発表になり、予想(59)を下回った。

5.コーラ(KO)
  世界第2位のコーラ飲料ボトラーであるコカ・コーラ・ヘレニック・ボトリング(コーラが24%出資)が、売上高と利益見通しを引き下げた。食品、及び燃料費の高騰が背景であると言う。

6.フィフス・サード・バンコープ(FITB)
  オハイオ州2位の地銀である同行株が急落。BMOキャピタル・マーケッツが同行株の投資判断を“アウトパフォーム”から“マーケット・パフォーム”に引き下げた。増資の必要性が出てくるだろうと言う。


個別銘柄編

投資判断変更

1. アポロ・グループ(APOL)
  ファースト・アナリシス・セキュリティズが、同社の投資判断を“イコー
  ルウエイト”から“オーバーウエイト”に引き上げた。

2.ヤフー(YHOO)
  ソレイルが、同社の投資判断を“売り”から“保有”に引き上げた。

3.ヤフー(YHOO)
  ニーダムが、同社の投資判断を“売り”から“保有”に引き下げた。

4.ナスダック(NDAQ)
  CSFBが、同社の投資判断を“アウトパフォーム”から“保有”に引き
  下げた。

5.アンハイザー・ブッシュ (BUD)
  UBSが、同社の投資判断を“買い”から“中立”に引き下げた。

6.アプライド・バイオシステムズ (ABI)
  UBSが、同社の投資判断を“買い”から“中立”に引き下げた。


個別銘柄編 

価格目標変更

1. NYSE・ユーロネクスト(NYX)
  CSFBが、投資判断は“中立”に新規格付けした。また、同社の
  目標価格を70ドルとした。

2.アフラック(AFL)
  サン・トラスト・ロビンソン・ハムプレイが、投資判断は“中立”に
  新規格付けした。また、同社の目標価格を78ドルとした。

3.タイムワーナー(TWX)
  スタンフォード。リサーチが、投資判断は“買い”に新規格付けした。
  また、同社の目標価格を20ドルとした。

4.クアル・コム (QCOM)
  ジェファリーズ&カンパニーが、同社の目標価格を50ドルから54ドルへ
  引き上げた。また、投資判断は“買い”とした。

5.アンハイザー・ブッシュ (BUD)
  HSBCセキュリティズが、同社の目標価格を52ドルから65ドルへ
  引き上げた。また、投資判断は“中立”とした。

6.ノキア(NOK)
  オッぺンヘイマーが、同社の目標価格を40ドルから34ドルへ引き下げた。
  また、投資判断は“アウトパフォーム”とした。

7.メリル・リンチ (MER)
  リーマン・ブラザーズが、同社の目標価格を49ドルから47ドルへ引き下
  げた。また、投資判断は“イコールウエイト”とした。


=以上= 
         
posted by mori at 00:48 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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